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父の日をきっかけにする実家の相続対策!「争続」を防ぐための家族会議の進め方

相続税の節税対策を考える際、財産評価の引き下げや遺言書の作成、家族信託の検討など、どうしても「技術的な対策」ばかりがクローズアップされがちです。


しかし、実際に相続に関するシリアスな争い(争続)を見ていると、その原因の多くは法律や税金の知識不足ではなく、「被相続人(親)と相続人(子)の間、あるいは兄弟間のコミュニケーション不足」にあるのが現実です。


今回は、相続関係者が話し合いを持つ貴重なきっかけの一つとして「父の日」にスポットを当て、その由来や、良好なコミュニケーションを築くためのヒントについて整理してみました。

目次

1. 父の日の始まりと父親への感謝

父の日は、アメリカのソノラ・スマート・ドット(ジョン・ブルース・ドット夫人)が、すでに始まっていた「母の日」にならって、「父親にも感謝する日を設けてほしい」と1909年に牧師協会に嘆願したことが始まりです。
彼女の父親は南北戦争の復員兵でした。女手ひとつで6人の子供を支えていた母親が過労で亡くなった後、父親は再婚もせず、男手ひとつで働き詰めの日々を送りながら子供たちを全員成人まで育て上げました。
この6人兄弟の末っ子だったソノラが、苦労して自分たちを育ててくれた父親を敬い、感謝するために白いバラを捧げた祝典が、現在の父の日のルーツとなっています。その後、1972年にアメリカで正式に国の記念日として制定されました。

2. 日本の父の日と「黄色いバラ」の由来

日本で父の日(6月第3曜日)が一般的な行事として広く定着したのは1980年代頃といわれています。
母の日にはカーネーションを贈るのが定番ですが、父の日に「バラ」を贈る風習は、提唱者のソノラが父親の墓前に白いバラを供えたことに由来します。本来は、ご存命の父親には「赤いバラ」、亡くなった父親には「白いバラ」を贈るものとされていました。
しかし、現在の日本では「黄色いバラ」を贈るのが主流となっています。これには素敵な理由があります。
イギリスでは古くから「黄色いものは身を守る(身に付けると無事に帰ってくる)」という言い伝えがあり、アメリカに渡って「愛する人の無事を願う黄色いリボン」へと変化しました。そこから黄色は世界中で「命に関わる大切な色」「愛と信頼と尊敬を表す色」として定着したのです。
日本でも1981年に設立された日本ファーザーズ・デイ委員会が「父の日黄色いリボンキャンペーン」を展開したことで、日本では「父の日=黄色(幸福の象徴)」というイメージが定着しました。

バラを贈る際の一口メモ(花言葉の注意点)
バラ全体の花言葉には「愛」「幸福」などがありますが、黄色いバラには「友情」「献身」といった良い意味の反面、「嫉妬」という少しネガティブな花言葉も併せ持っています。
もし父の日に黄色いバラを贈る場合は、黄色一色にするよりも、他の色(オレンジや赤など)の花を添えて花束にすると、より気持ちよく感謝が伝わります。

3. 【税理士のアドバイス】父の日を「家族会議」の第一歩に

世界各国で様々な由来を持つ父の日ですが、最も大切なのは「普段は照れくさくて話せない父親へ、感謝と敬意を伝えること」にあります。そしてこの「信頼関係の再確認」こそが、もめない相続対策の最大の基盤です。
「相続の話を切り出すと、親から『俺が早く死ねと言っているのか』と怒られそうで怖い」という声をよく耳にします。しかし、以下のようにアプローチを変えてみてはいかがでしょうか。
親の世代としても、「子供たちに迷惑をかけたくない」「自分が建てた家を将来どうしてほしいか」という想いを心の中に抱えているものです。最近では「相続登記の義務化」や「生前贈与のルール変更(7年加算)」など、国全体の法律も大きく変わっているため、「ニュースで見たんだけど…」と切り出すのも自然な方法です。
親御さんがお元気なうちに、その意思や想いを家族間で共有しておく(必要であればエンディングノートなどに書き留めておく)だけで、将来の「争続」リスクはほぼゼロになります。

まとめ:良好なコミュニケーションが最高の節税対策です

各相続人が負担する相続税の金額は、事前の財産評価や特例の適用によって大きく変わりますが、それら全ての対策は「家族の足並みが揃っていること」が前提となります。
技術的な節税シミュレーションを行う前に、まずはご家族の間で「お互いの想いを聴き合う」時間をぜひ持ってみてください。今年の父の日が、ご家族の未来を守るための温かいコミュニケーションの第一歩となることを願っております。

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